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ファーストライブ in 国立リバプール <3>

2000-01-07-Fri-22:27
13時。「そろそろいきましょうか」店のスタッフの声がかかる。
リバプールは、ステージ裏に楽屋があるわけではない。ステージへあがるには客席の間を通っていく。控え室を出て客席への扉を開けると、なんと席のほとんどが私達の友人でうまっていた。普段付き合っている友人だけでなく、前にいた会社の同僚、今日のために遠くから来てくれた友人、20年ぶりに再開する友人もいる。ありがたかった。

その間を縫ってステージへ飛び乗る。なんだかスローモーションのようだ。暗いステージの上、私達だけがスローモーションで動いていて、客席の友人達の声が早回しのように1つの固まりになって鈍く反響している。位置に付く。調弦。そのギターの音が切れると、客席の反響がやみ、みんなの顔がこっちを向いた。最初のコード。大丈夫、カウントはさっきの通りやればいい。

次の瞬間、ステージのライトが私達を照らし、大音響が店内を埋め尽くした。時間が元に戻った。音がクリアに聞こえる。客席が見える。気持ちいい! 私は笑っていた。

初ライブ1むでこの夢に見た瞬間を、緊張でかき消されることなく、しっかりと味わっていた。いいノリだ。演奏のほうも、細かい注意点まで覚えている。ムデオのベースを見ながらあわせるところ。もしノレたらいれようと思っていたフィルイン。
Teaさんのギターも決まった。

Teaさん、ムデオがなんとなく振り向き、3人の視線が触れ合う。
「いけるね!」そういっていた。

さて、最後までそのまま万事うまくいくわけはない。事件はその直後に起きた。犯人はteaさん。彼はその罪を、ムデオ・りっちぃになすりつけるという小技さえやってのけた(笑)。「HELP!」の2番が終わりにさしかかり、teaさんのソロに入る始めのシンバルが鳴ったところで、彼はいきなり終わりのコーラスに突入してしまったのだ。

初ライブ5tea私達のコーラスがないまま、強引にteaさん1人でラストまでもっていった。唖然とする私達に、指揮をするように手をかざし、コーラスをうながす。あまりに堂々とした終わりっぷりは、誰が見ても私達2人がコーラスに入れず、teaさんがカバーしているようにか見えなかっただろう(笑)。

まあ今思えば、練習を再現したようなその事件で、私たちらしさの演出に一役買ったともいえなくはない。半端なままの音と、湧き上がる笑いを「いきなりやってしまいました!」というムデオのとっさの一言が締めくくり、客席に広がってゆく和やかな微笑にかぶさるように、2曲目のカウントが響いた・・・。

初ライブ5むでその日の曲目はビートルズのコピーが8曲で、「HELP!」「She Loves You」「No Where Man」「No Reply」「Pleas Please Me」「Please Mr.Postman」「Drive My Car」「I Saw Her Standing There」、オリジナルが「Image」「自転車」「Z」という3曲。

あっという間の40分11曲である。決して狭くはないライブハウスを、ほぼいっぱいに埋め尽くした友人達は、私達の演奏に真剣に耳を傾け、私達の熱を暖かく受け止め、そして一緒に楽しんでくれているようだった。
初ライブ3人



全曲の演奏が終わると、思いもしなかった「アンコール」の拍手までもらった。そのいっぱいの拍手の中、花束を受け取った時にはちょっとヤバかった。けどヤバかった理由は想像していた気持ちとはちょっと違った。原因は、友人達の拍手だった。友人達の気持ちだった。

こんなに来てくれると思ってなかったし、こんなに受け止めてもらえるとは思っていなかった。この気持ちをどう伝え、どうお礼を言ったらいいのか、方法を思いつかなかった。でも、である。私はこういう場面では、顔がはちきれんばかりに笑っていたいのだ。それが今の気持ちである。

かなえたのはteaさんの言葉。いつまでも続くアンコールの拍手、teaさんの「すみません。他にできる曲ないんで……」という言葉が私達のステージの最後を飾る言葉だ。まさしく私達らしい。これも大喝采を受け、望みどおり大爆笑と喝采の中、私達のファーストライブは無事幕を閉じた。

                まだ、つづく・・・・・
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